【美術館】奇想の系譜展に行こう【感想】
奇想とは
奇想とは「普通では思いつかない考え。奇抜な考え(広辞苑)」。
東京都美術館で開催中の「奇想の系譜展・江戸絵画ミラクルワールド」に行ってきました。
奇想の系譜展
美術史家・辻惟雄が1970年に著したロングセラー「奇想の系譜」をフューチャーした展覧会。
同書でも取り上げられた江戸時代の革新的な画家6名
さらに本展示会では、同時代の画家2名も展示されています。
- 白隠慧鶴
- 鈴木其一
画家の独特の世界観による作品が展示されており、満足できました。
なかでも私のお気に入りは、
伊藤若冲:像と鯨図屏風
陸の王者・像と海の王者・鯨がお互いに対峙するような、白と黒のコントラストが特徴的な屏風でした。
若冲といえば鶏図ですが、屏風の大作もよい。
曽我蕭白:唐獅子図
非常に大きな作品。迫力満点の唐獅子。
長沢芦雪:白象黒牛図屏風
大きな白い象と小さなカラス。大きな黒い牛と小さな犬。この対比が絶妙な作品。
特にポメラニアンのような小さい犬が、、、、モフモフしてかわいいのなんの。
長沢芦雪:なめくじ図
なめくじとその軌跡を一筆書きのように書いた作品。シンプルですが、これもよい。
白隠慧鶴:すたすた坊主
ユーモラスな坊主です。こんな坊さんがいたなんて。
最後に
前提知識がなくても楽しめる作品が多く、間口の広い展示会になっています。
書籍「奇想の系譜」もあわせて購入したので、さっそく読もうと思います。
- 作者: 辻惟雄
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2004/09/09
- メディア: 文庫
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