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【美術館】荒木飛呂彦原画展・ジョジョ展に行こう【感想】

ジョジョ展開幕ッ!

ジョジョの奇妙な冒険』誕生30周年の集大成、荒木飛呂彦原画展が国立新美術館にて開幕です。

初日(プレビュー8月22日)に行ったので、その様子について書きたいと思います。

結論は、

非常に良し!!テンション上がった!是非見るべしッ!

※チケットは日時指定制です。既に売り切れの日が多数のためチケット購入はお早めに

jojoex-2018.com

国立新美術館に到着

今回も前回(六本木ヒルズジョジョ展)同様の完全時間指定制でしたが、前回は入場に時間がかかったので、余裕を持って早めに国立新美術館に到着。 周りにはジョジョグッズで身を固める人や、スピードワゴン財団(コスプレ)の人が既にいました。

入場

定刻15分前から入場待機列の先頭に並び待機。 そして定刻に即入場。




ドドドドドドドド...



どこからともなく聞こえてくる音。

これは胸の高鳴る音か。落ち着くために、550円払って音声ガイドを借りる。

今回の音声ガイドは、荒木先生(以後、先生)自身の解説を聞きながら、 作品への理解を深めることができる。ぜひ借りることをお勧めします。

展示構成

展示構成は8章からなっています。順に見ていく。

  1. ジョジョクロニクル
  2. 運命の星 因縁の血
  3. スタンド使いはひかれ合う
  4. JOJO's Design
  5. ハイ・ヴォルテージ
  6. 映像展示 AURA<アウラ>
  7. 新作大型原画ゾーン
  8. ジョジョリロン

2章から5章をつなぐ通路部分は一部撮影可能になってました。

各章ごとの感想

各章ごとの展示内容と感想。

※以降ネタバレを含みます

1. ジョジョクロニクル

第1部からジョジョリオンまで各部のストーリーの説明パネルがある小さな展示スペース。 この章には原画がないので、内容を既に知っている人はサクサク次に進んでいるようでした。

誰だってそうする。私だってそうする。

2. 運命の星 因縁の血

この展示スペースからが本格的な原画展示が始まります。展示スペースの片側半分には、主役つまりジョースター家。他方にはラスボスの原画が対比として展示されている。

まずジョナサンから始まって、2枚目がいきなり「ふるえるぞハート!」で、否が応でもテンションが上がります。

ジョルノがキラキラしてるように感じた。原画に引き込まれます。

あまりにも引き込まれすぎて、入ってはいけないグレーのラインを何度も踏み出しそうになりました。


先生曰く『一番怖いものは、先祖の因縁に巻き込まれること。キャラは仗助が好き。悪役は自由で描きやすい』

3. スタンド使いはひかれ合う

3部以降から登場するスタンドがメインの展示。

スタンド、つまり生命エネルギーが作り出す象であり、超能力が視覚化されたものをテーマとした原画展示スペース。

花京院のエメラルドスプラッシュから始まり、ジョジョリオンまでの主要キャラのスタンドの原画が展示。

スタンドの動きや特性を2次元の静止画で伝えるのは、コマ割り、構図、作画の優れた技だと思った。キャラの視線で、読者の視線を巧みにう誘導していることわかる。


先生曰く「スタンドという発想は、ジャンプ編集者のプレッシャーから生まれた。仗助は好き」


美術家・彫刻家の小谷氏とのコラボ展示は、 スタンドを模した像がいくつか。ンドゥール?ネコ、キラかな?包丁がたくさんありました。

4. JOJO's Design

カバーイラストが多い展示。コマ割りが無い表紙の原画なので、色合いや構図の妙技が観れる。 同じポージングで2004年と2011年に書かれたSBRの原画は、対比ができてよかった。

岸辺露伴の展示も多く満足。


デザイナーの森永氏とのコラボ展示は、真っ白の5体(仗助、露伴DIO徐倫、承太郎)の彫像に、紫外線のスポットライトが当たった箇所だけ模様がでるインスタレーション作品。

ライトがサーチライトのように左右に動くので追っていると動体視力が鍛えられそう。

5. ハイ・ヴォルテージ

ここが私的にはハイライト。

7部までのラスボスとの戦闘シーンの原画。連載時に夢中で見ていた原画が目の前にあって、当時の思いが蘇ってくる。

タイトル通りハイ・ヴォルテージなテンションになってくるスペース。

3部承太郎vsDIO戦や、4部仗助vs吉良戦は何度見ても凄い。鳥肌もの。


先生曰く「オラオララッシュのシーンは、書くのは意外と楽。締め切り間際に、最後にノリノリの音楽をかけながら、オラオララッシュで仕上げるカタルシスがある」


これ以降、逆流禁止になっているので注意が必要。6章に進むと5章までのスペースにはもう戻れません。

仕方ないので、もう一度5章までを脳に焼き付けるべく、最初まで戻ってもう一度気になる原画を見直しました。

6. 映像展示 AURA<アウラ>

ビジュアルデザインスタジオWOWとのコラボ作品のスペース。広い部屋で大画面のジョジョ的な映像が見られます。一息つくことができます。

一息つくだと!?そうか、原画見るのにもパワーを使うのだなと気がつく。

7. 新作大型原画ゾーン

新作の等身大原画ゾーン。

12枚に、12人のキャラと、12のスタンド、12匹のハーベスト。

等身大なので、まるでキャラがそこに実在するかのように感じます。特に徐倫(いろいろ透けているように見えます)は触りたくなる。

イギー小さくて可愛い。 承太郎の眉毛は青い。カーズ女性的。

DIOの背景色は確かに濃い。吉良は爪切ってる。


先生曰く「顔を塗っていると、等身大なので実在する人物にメイクをしているような気になってくる」

遠くから見ると、全体の構図には少し違和感を感じた。だが近くで見ると一体感がある。

ここにベンチとトイレがあって一息つけます。

8. ジョジョリロン

最後の展示空間であるジョジョリロン(ジョジョ理論)。

先ほどの新作大型原画のメイキング映像が見られます。大型原画なので、漫画と勝手が違って苦戦する様子が。 特に、カーズを塗るとき絵の具が垂れて、「あっ〜」と小さく声を上げる場面も。

先ほど感じた違和感は、大型原画は先生でも初めての挑戦なので、それが作品に表れているせいかも。私にはしっくりこなかった。

そのほか、新作原画の資料、ネーム、あの身上調査書が展示されています。さらに、ジョジョを作り上げている方法や、影響を与えたものがパネル展示されてる。

やっと一通り見ました。ここまでで入場してから80分。ちゃんと見るとこれくらいかかる。


ここを出るとグッズショップへ。

ここで気になった点が。

グッズは展示を見てからでないと買えない仕組みなのだが、既に今回の展示のビニール袋を持って観覧している人がちらほらいるではないか。なぜだろ。買ってからは見れないはずだが、、、

おそらく、二つの可能性が考えられる。

1つ目は、入場チケットを1人で2枚購入し、一度見てグッズを購入し退出し、さらに2枚目のチケットでまた見るということをした。

2つ目は、その人たちは一巡する世界を生きてきた人。

のいずれか。

グッズショップ

ショップの入口で来場記念証もらえました。

グッズショップは長蛇の列。40分程度並んでやっとグッズの支払いを終えることができました。待機中に吉良吉影のネクタイをしたサラリーマンが目の前を通り過ぎ気がした。

図録を買って会場を外に出ました。

感想

やはり原画は引き込まれます。生きるパワーをもらえたと感想を述べている人がいました。 私の場合は興奮して、だいぶ疲れました。

見ているとなんとなく歌川国芳の浮世絵を見ているような気分になってきた気がする。

前回の六本木のジョジョ展よりも展示内容がパワーアップしていて、テンションも今回のほうが断然あがりました。

9月に再び見に行きます。

ripplesofadventure.hatenablog.com

まとめ

  • 今回のジョジョ展は広くて見やすい
  • 確実にパワーアップしている
  • 若い女性多い
  • 再入場はできない
  • グッズは40分並ぶ

もう一度言う。行け。

おまけ

会場を出る直前に、お約束のメッセージがあります。

To be continued Osaka


さらにオーソンにも、立ち寄りました。

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